アジアは夢見るものです。照りつける太陽。吹く風。独特の香り。喧騒。その中にいると、全てが夢のようです。もちろん実際にそこで生活している人達にとっては、何を呑気なことを言っているんだと反論されそうです。自分達は生きるのに必死なんだと。そんな夢見ている暇はないよ、と。でも、それでも私にとっては、夢の国なのです。全てのストレスから解放してくれる、とても心地よいものです。帰りの飛行機に乗るときは、いつも、とても寂しい思いをしていました。帰国ではなく、これから出かけなくてはならないという気持ちでした。
そんな夢見るアジアが、今はとてつもない悪夢の真っ只中にあります。いったいどうしてしまったのだろう。あれが、今まで会ってきたアジアの人たちなのだろうか。狂っているとしか思えない残酷な仕打ち。あれが人間のすることなのだろうか。洗脳されて、頭がおかしくなってしまったとしか思えません。頼むから、元の夢を見せてくれるアジアに戻ってください。ただただそれを祈るばかりです。